去年銀行のカードローンで30万円借りました。返済は順調に続けていますが、完済は来年になる見込みです。できれば今月中に新車を購入したいのですが、カードローンがあると新たに車のローンを組むというのは無理なのでしょうか。カードローンの返済が済んでからと思っていたのですが、来月にも地方に転勤することになり、車が無いと生活にかなり支障をきたすみたいなんです。
比較的借りやすいとは言われているカーローンですが、他のカードローンがあっても大丈夫と、一概に断言できるものではありません。他のローンはやはり、あるよりはない方が有利ですし、借りている金額も多いよりは少ない方がいいですし、同じ金額でも数社から借りているよりは1社からの方が信用は高いという判断になります。
ディーラーのローン(ディーラーが提携している信販会社のローンということになります)は、少し金利が高めだけれども、審査も早く手続きもディーラーが代行してくれるので手軽に利用できるというメリットがあります。一方銀行のカーローンは、自分で全ての手続きをしなければならず、審査にも1週間ほどはかかるようですが、金利が低いというのが一番のメリットです。
ふたつを比べると、ディーラーのローンの方が審査が緩く借りやすいという傾向にはあるようです。しかしもちろん、絶対借りられるという保証はありません。時間に余裕を持って銀行のカーローンに申込み、もしそれがダメならディーラーのローンを利用するというのがおススメです。
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カードローンを確実に返済していくためにはどうすればいい?
自動車を買うときは現金一括やローン、リースなどの方法があります。車のように購入にはまとまったお金が必要で、買った後は長く使えるものを耐久消費財といいます。お金が貯まるまで待って現金で買うのもいいですが、ローンで買って毎月の支払いは利用料だと考えれば、利用頻度によってはレンタカーや最近流行のカーシェアリングよりリーズナブルです。
カードローンが有っても車のローンは通るかが気になるという人もいますが、カードローンと車のローンは性格が違います。ローンには無担保ローンと、住宅ローンや自動車ローンのような、モノの購入を目的にした、担保付のローンがあります。ローンの借入可能額や返済期間、金利などは、借り手の信用や返済能力と、その対極にある貸手の回収リスクで決まります。
住宅ローンの場合は実際に不動産に抵当権を設定し、カーローンの場合は返済が終わるまでは所有権はローン会社に留保されています。その間は車の利用者は運転者として登録されていて、返済がおわれば名実ともにオーナーになります。
(⇒賃貸住宅保証会社の審査はカードローンがあると通らない?)
そのため、実質的には担保を設定しているのと同じ効果があり、返済が滞れば、自動車はローン会社に取り戻されてしまうことになります。このような仕組みから、カーローンは無担保ローンよりも貸し手にとっては回収の可能性が高く、リスクは低くなります。
ローンの審査では、借り手の返済能力=収入が基本になり、収入のうちの一定割合(=返済負担率といいます)までが毎月、借入れの返済に充てられる金額とみなし、そこからカードローンの返済分を引いた残りが、新たに組むローンの返済可能額とみなされます。そのうえで、担保となる財産があることが借り手の信用を保管しているので、カードローンがあっても、車のローンをあきらめる必要はありません。
一般的には車のローンのように担保があるローンは、無担保のカードローンより金利も低いので、車の購入資金はカーローンを優先的に利用しましょう。