カードローンはCMなどでも明らかなように「初めて利用する人を自社の契約に取り込みたい」という傾向になっています。「はっじめての」と節をつけて歌うCMがありますが、その会社だけではありません。注意して見てみると「フレッシュマン」や「新社会人」などといった文言を目にすることでしょう。

初めて利用する人は、これから先の人生で「失敗したくない」という意識が強く、借金に関しても慎重で返済に誠実です。そういった人と初めての契約をむすび、末永くお付き合いしてゆきたいと、カードローンを扱う金融業者は目論んでいます。その結果、「初めての借入でも審査が通りやすいカードローンは？」ということであれば、「ほとんどの金融業者」ということになります。
（⇒審査が通りやすいカードローンはみんな高金利なの？）

ただし「初めての人が利用するメリットが大きなカードローン」はあります。要するに「買い手市場」と考えてよいでしょう。初めて利用する人は、カードローンを選べるのです。選ぶポイントは「申し込みやすさ」「金利」「ATM手数料」「将来的な貸付限度枠への期待度」「ポイントシステム」など様々です。

申し込みがネット完結できるものであれば、来社の必要がなく手軽です。金利が安いに限りますが、ATM手数料が高ければ、コンビニATMを利用する機会が多い人にとってはかえってマイナスになります。その兼ね合いも見てみましょう。また将来的に貸付限度枠が大きくなる可能性が高い金融業者であれば、それに準じて低金利となってゆく可能性も高まります。自分自身の信用情報と共に、心強いカードローンに育ってゆくのです。

また初めて利用する人が借りるべきではない貸金業者があります。中小の貸金業者の中には、過去に債務事故を起こした人に対しても柔軟に審査を行う業者があります。正規の業者ですので問題はありません。しかしその会社を利用していると他社を申し込むときに「この人は何か過去に問題を起こしたのだろうか」と警戒されてしまうことがあるのです。「こちらの審査ではみえてこない、大手を利用できない決定的なネガティブ情報がこの人にあるのだろうか」と勘ぐられる事にもなります。「初めての申し込みは大手に」と言われるには、そういった意味合いもあります。