カードローンについてググってたら『ゆうちょカードローン保証会社』なんてのが出てきた。でも、『ゆうちょカードローン保証会社』についての詳しい情報は出てこない。『ゆうちょカードローン保証会社』ってなんですか?
ゆうちょカードローン保証会社というのは、ひとつのまとまった呼称ではないと思われます。ゆうちょ銀行のカードローンで保証会社に指定されている会社、という意味で使われているのではないでしょうか。ただ、それだとちょっと違和感はあります。
たしかにゆうちょ銀行はカードローンを扱ってはいるのですが、他の銀行のカードローンの仲介が主になっています。ゆうちょカードローン保証会社というのを、ゆうちょ銀行の指定する保証会社という意味に解釈するのは、どうもしっくりきません。やはり、間違った単語がネット上でひっかかっただけなのかもしれませんね。
ゆうちょ銀行は他の銀行や消費者金融、信販系金融などとは違って、カードローンにはあまり力を入れていないようです。ゆうちょ銀行のほとんどの資金は国債で運用されています。ゆうちょ銀行の資産総額の70~80%が国債で運用されていて、これは全国債の20%超に相当します。国債中心の運用については、大きな利益が出ないといった批判があるのも事実ですが、リスクが低いというメリットもあります。
ゆうちょ銀行は、『したく』というカードローンを扱っています。でもこれは、他の銀行のカードローンを仲介するもので、ゆうちょ銀行独自のものではありません。ゆうちょ銀行は、その銀行のカードローンの取扱店となっています。ですから、保証会社はゆうちょ銀行が指定するのではなく、その銀行が指定することになります。カードローン審査の主な部分は、この保証会社が行うことになります。
ちなみに、保証会社がなぜ必要か、といいますと、ちょっと乱暴ないいかたをすれば、これはカードローンを無担保・無保証人とするためです。担保をとったり、保証人をつけることを条件にしたカードローンでは、だれも使ってくれません。今あるカードローンはほとんど無担保・無保証人で扱われています。
ローン審査は主に保証会社が行います。もし、返済が行われなくなった場合は、保証会社が責任をとるわけです。もちろん、だから返済しなくても大丈夫というわけではなく、そんなときには、保証会社が借りた人にたいして返済を督促することになります。
保証会社がどこから利益を得るかというと、それはカードローンの金利からです。カードローンの金利の一部は、保証会社に入るものです。借りるほうからみれば、担保や保証人をたてる代わりに、保証会社にいくばかりかの手数料を払って保証してもらっているということになります。
保証会社としては、消費者金融会社や信販系金融会社が指定されている場合が多いです。消費者向け金融に関しては、銀行よりも多くのノウハウを持っていて、正確な審査ができるためです。正確な審査が行われることによって、カードローンが便利で安心して使えるものになっているともいえます。
【参考ページはこちら】
三菱東京UFJ銀行のカードローンも人気がある?
多くの都市銀行や地方銀行が、カードローンという現金融資サービスをおこなう中、日本郵政グループのゆうちょ銀行でもカードローンサービスの取扱を開始しています。ただ、ゆうちょ銀行が独自のカードローンサービスを設けているわけではありません。ゆうちょ銀行では、スルガ銀行のカードローンサービスを、窓口において申込めるようになっているのです。ゆうちょ銀行で申込むことのできるスルガ銀行のカードローンは、したくという名前を持っています。このカードローンサービスは、利用限度額が500万円、金利は7.0%から14.9%となっています。
さて、こうしたカードローンサービスを利用するためには、保証会社の審査を通過することが必要です。銀行系カードローンは消費者金融が保証会社になっている場合が多く、カードローンを申込む前に、保証会社はどこの消費者金融だろうかと気にされる方も多くいらっしゃいます。
しかし、ゆうちょカードローン保証会社などとインターネットで検索しても、すぐには保証会社の情報をつかむことはできません。なぜなら、先述のとおり、ゆうちょ銀行はスルガ銀行のカードローンの申し込み手続きを代行しているだけだからです。ですので、ゆうちょ銀行で申込めるカードローンの保証会社を知りたいのであれば、スルガ銀行のしたくというカードローンの保証会社を調べなくてはなりません。
ちなみに、したくの保証会社はSDP株式会社となっています。SDP株式会社はスルガ銀行グループに属し、保証業務を行っている、スルガ銀行の完全子会社です。ですので、このカードローンは、ほかの銀行系カードローンのように消費者金融が保証会社になっているわけではありません。
通常、銀行系カードローンの保証を消費者金融に委託している場合、カードを発行する銀行自身は保証業務を担う必要はありません。銀行としては、こうした方式をとる方が、業務の負担が減って楽なのです。しかし、その点でスルガ銀行はグループ内に保証会社を設けて、カードローンの運営から保証までをグループ内で完結させています。
これにより、消費者金融が保証会社になることに抵抗を感じる方でも、スルガ銀行のカードローンなら、安心して利用することができるのです。
ゆうちょ銀行で取り扱っているカードローンは、このように真摯な姿勢で運営されている、確かな商品なのです。