カードローンの利用者が急増していると聞きます。お金を借りるだけなら、カードローンじゃなくてもキャッシングとかあるし、買い物の時に支払うならクレジットでいいと思います。なんでそんなにカードローンを使用する人が増えているんでしょうか。
「失われた20年」なんて言いますが、日本は長年のデフレで経済が弱くなり、生活費すら満足に稼げない人が増えました。生活費の足しに、カードローンに手を伸ばした人がいても仕方ありません。リーマンショックの時には、雇用契約の解除と共に家を追い出された派遣で働く人たちが大勢いて、次の仕事を探すためにも家を借りなければならず、そのためにはまとまったお金が必要でした。生活するのにギリギリの給与しかもらっていなかった人たちに貯蓄があるはずもなく、カードローンでとりあえず契約資金を作った人も多かったでしょう。
総量規制が敷かれて、悪徳貸金業者が一掃されてから、消費者金融は銀行と手を組み、イメージアップのために明るいCMをテレビで流すようになりました。また、携帯電話やインターネットが普及し、今までのように無人店舗を設置しなくても、ネットと電話で申し込みをができるシステムにより手軽に借りる人が増えました。お金は足りなければ借りればいい、きちんと返しさえすれば借りることは悪くない、そう考える人が増えてきたように思います。
クレジットカードは、買い物をするときにしか使えません。ちょっと旅行に行きたい、友達の結婚式でご祝儀が必要、なんてときはクレジットカードより自由になるお金の方がいい。クレジットカードに付随するキャッシングは上限額が低いので、すぐに枠がいっぱいになってしまい使い勝手がよくない。いつでも自由になるお金が手に入り、返すのは少しずつでいいカードローンは気楽なのでしょう。
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自分に合ったカードローン会社を探すポイントを教えて!
最近のカードローン利用者の急増は目を見張るものがあります。クレジットカードを持つのと同様に気軽にローン用のカードを持っている人が増えています。また、キャッシュカードと一体型のカードローンもありますので、ますます気兼ねなく利用できるようです。
そのようなカードローン利用者の急増に一役買っているのは、やはり各金融機関のCM効果でしょう。人気のある俳優や親しみのあるタレントを起用することによって、消費者金融や銀行でカードローンを利用することへの後ろめたさのような気持ちを軽減させています。
消費者金融はかつてはサラ金とよばれていましたが、その呼び方ではサラ金地獄などのマイナスイメージがついてきますので、そのようなネガティブさを一掃するために消費者金融と呼び方を変えて成功しています。さらに消費者金融の中でも銀行系消費者金融などという区別がなされるカードローンもあります。
最近では銀行も独自のカードローンを打ち出してきており、総量規制対象外というメリットや銀行ならではの低金利で積極的に顧客を獲得するようになっています。銀行は消費者金融に比べて審査の面でやや遅い、あるいは審査が厳しいというイメージがありましたが、それらも改善されつつあり、非常に借りやすくなってきています。
(⇒審査の緩いオススメカードローンを教えて!)
このようにカードローン利用者急増の背景には、消費者金融にしろ銀行にしろ多くの金融会社から自分に合ったカードローンを選ぶことができるようになったことも大きく関係しています。総量規制の関係で収入のないものは消費者金融では借りることができませんが、銀行では借りることができます。
そのかわり消費者金融ではパートやアルバイトなどでも比較的借りやすいですし、審査も緩めにしていますので、若い世代でも非常に気軽に借りることができるのです。親や親せきからお金を借りるのは気も使いますしわずらわしいと考える人たちが、気兼ねなく借りられるカードローンを利用していくのも納得できます。