会社を定年退職して、年金生活に入っています。悠々自適に過ごせればいいのですが、月によっては出費が多い時もあり、お金が足りなくなります。さらに、老老介護ならぬ親の介護の資金も必要です。基本的には、年金と退職金でやりくりしていますが、もしもの時のために気軽にお金を借りられるカードローンも持っておきたいです。しかし、現在65歳。この年齢から審査に通るカードローンなんてありますか?
カードローンは若い人が利用するもの、というのは思い込みかもしれません。むしろ高齢者ほど、介護や医療費でお金が必要になることもあります。基本的に高齢者は、退職金などの資産が豊富にあるので、あまりカードローンを利用する人は多くないイメージです。しかし、もしもの時のために持っておきたいという人は、意外に多いのです。そんな時、利用者の年齢制限はいくつまでかが、気になるところです。
カードローンの年齢制限は、下は20歳からと決まっています。これは、法律で決まっている年齢です。ですので、基本的には未成年者はカードローンを利用できません。しかし、上限に関しては特に決まっていません。一番多いのは64歳以下というものです。定年までは利用できるが、年金生活者になると利用できませんというものです。主に、銀行系カードローンに多いのが、この64歳以下という年齢制限です。(こちらもご参考に→65歳以上でも借り入れできるカードローンはある?)
次に多いのが、69歳以下という条件のカードローンです。独立系のカードローン会社に多いパターンです。これらの会社は、年金も定期収入とみなします。ですので、定年退職後の人にも定期収入として年金があれば、充分利用できる可能性はあります。しかし、気を付けなければいけないのは、借入限度額です。あまり高額な借入限度額を希望すると、審査に落ちる可能性があります。
念のため、70歳以上の人に開けたカードローンはあるか見てみましょう。これは、残念ながらありません。やはり70歳を過ぎると、病気などで命を落とす可能性が一気に高まります。カードローン会社にとって最も嫌なのは、利用者が返済途中で亡くなってしまう事です。代わりに家族が返済してくれればいいのですが、相続放棄をされてしまえば、回収する手立てはありません。このように年齢制限は、融資の回収リスクと密接に結びついているのです。
【参考ページ】
無職でもカードローンを利用したい!という方はこちらもオススメ
超高齢社会を迎えた日本では、高齢者だろうと積極的に社会参加することが求められています。後期高齢者になっても現役で仕事をしている方や、ボランティアに勤しんだりレジャーを楽しんだりする方も数多くいます。そんな中でキャッシングに対する需要も、必然的に増えてくるでしょう。しかしカードローンの審査となると、高齢者は通りにくいのが現状です。
多くの金融業者では、申し込みの条件として、「安定した収入があること」を挙げています。公的機関が支給する年金は、下手な会社の給料よりも、よほど安定しているはずです。にもかかわらず、収入が年金だけでは申し込めない業者が多いのも事実です。また現役で働いていて収入があっても、高齢者は審査に通らないことがあります。
これは収入の多寡よりも、返済中断のリスクが重視されているためと考えられます。高齢だと病気や事故に遭う確率が、どうしても若い人よりは高くなります。そのため、融資した金が返ってこない危険を考慮しないわけには行きません。
高齢者がカードローンの審査に通るかどうかは、まず年金の支給額が基準になります。支給額の多いほうが、信用を得やすいことは言うまでもありません。そのうえで、過去のクレジットヒストリーも大切になります。何度もローンを利用して、きちんと返済しているならば、優良顧客として審査に通る可能性が高くなります。
カードローン各社に問い合わせれば、申し込める上限年齢や、年金のみでも借入可能か否かが分かります。そのデータから、高齢でも審査通るカードローンがどれかは、ある程度判断できるでしょう。大手の銀行やノンバンクでは、レイクが70歳以下で、年金のみでも可能としています。プロミス、アイフル、ノーローン、じぶん銀行は69歳以下です。
このほか意外に高齢者を歓迎しているのは、地方銀行や信用金庫のカードローンです。あまり宣伝されていないので、馴染みは薄いかもしれませんが、一度地元の銀行に尋ねてみてはいかがでしょうか。
(⇒地方銀行カードローンを利用するメリットとは)