自己破産4年目なのですが、どうしても融資を受ける必要が出てきました。ブラックでも通るカードローンとなると、どこになるのですか?それとも、ヤミ金業者以外では難しいでしょうか?不躾な質問ですが、何卒お願い致します。
自己破産をした方は数年間、業者との新規契約は不可能となります。これは信用情報機関の事故情報(俗に言うブラックリストですね)が登録され、例えお申し込みをしたとしても、審査担当の者はこの事故情報を閲覧できますので、その時点で審査を落とされてしまうでしょう。
一般的な登録期間ですが、個人信用情報機関は複数存在します。掲載期間は平均7年。同じ自己破産でも、全国銀行個人信用情報センターと日本信用情報機構は10年、CICは5年と言われていますので、自己破産から4年目ならば、登録された個人信用情報機関がどちらにしても、契約は不可能です。ブラックリストの掲載期間は、自己破産者に反省を促す期間。静かに掲載期間の終了を待ち、どうしても生活が立ち行かないのなら、ご家族や友人を頼って下さい。それでも融資を受けたいとなると、ヤミ金業者しか選択肢はありません。
しかし、街金の中には、稀にブラックリスト掲載者にも融資を承ってくれる業者が存在します。悪質な所も紛れていますが、少なくともヤミ金業者を利用するよりは安全。返済の目処が立っているのならば、こちらを探してみては如何でしょうか。
(⇒ブラックになるとカードローンが使えなくなるのはどうして?)
申し込みブラックでも通るカードローンがあるのかといえば、無いとは言い切れません。そもそも「申込ブラックとはなにか」ということをご説明しましょう。
申込ブラックとは、短期間にたくさんのカードローンなどのローン申し込みを行ってことで、どこの審査も通らなくなってしまった状況を指します。延滞などの債務事故が過去現在に関わらず全く無く、申し込みが総量規制の範囲内であったとしても、一定期間に多くの申し込みを行っただけで審査に通りにくくなるのです。
なぜそのように申し込み件数に対してナーバスな対応を金融業者が行うのかといえば、「危険度が高い申込者」であると判断されるからです。短期間に多くの申し込みを行っているというのとは、「お金にこまっているのではないか」と受け止められるのです。
お金に困っていなかれば借りることもないのですから矛盾しているように感じますが、ここでは「過剰に困っている状態」を危惧されています。過剰に困っていれば、返済のことを考えずに行動しているかもしれません。返済のあてがないのに借りているのであれば、焦げ付く可能性が高い債権になります。そのような申込者は金融業者も避けたいところです。そこで「申込ブラック」が生まれるのです。
何社の申し込みを短期間に行うとブラックになるのかは、それぞれの金融機関の判断になります。おおよそのところ3社と言われていますが、中には4社5社と柔軟な対応を行なっている金融業者もあります。明記するようなものではありませんので、口コミなどを参考にするとよいでしょう。そういった業者の場合には、回収のテクニックに自信があるということも考えられます。法律の範囲内ではあっても、延滞などの債務事故を起こしたときの対応は少々厳しいものになります。
申込ブラックは、申し込みを行ったということが信用情報機関に登録される期間の経過で解消されます。JICCや全国銀行個人信用情報センターは「申し込みや会員への情報提供から6ヶ月を超えない期間」掲載され、CICは「照会日から6ヶ月」と定めています。申込ブラックになってしまったときは、その原因となった最初の申し込みから6ヶ月の間、どこにも申し込みを行わずにいれば、解消されることになります。