父親の医療費としてお金が必要になりました。私は実は6年ほど前に債務整理をしています。当時は失業中ということもあって支払いが厳しくやむを得ない選択でした。今またお金が必要になったのですがやはり過去に債務整理をしていると銀行系のカードローン審査に通ることは難しいでしょうか?
おそらくご存じだとは思いますが、過去に返済が遅れたり、債務整理や自己破産をしていると全て信用情報に記載されてしまいます。信用情報に記載された内容は信用会社が保管しますが、金融機関がローンなどの審査を行う際に参考にすることができます。通常、カードローン審査では年収、勤務先、勤続年数、過去の借入歴を審査します。
年収や勤務先は在籍確認によって勤務先を確認することでチェックすることができます。在籍が確認されれば定期的に収入があることが証明されるというわけです。一方で過去の借入歴やその他の借入の有無に関しては申告された内容に嘘がないかどうか信用情報を確認します。ですので、過去に債務整理をしているということは隠すことはできません。債務整理をしているから絶対に審査に通らないというわけではありませんが不利になることは確実です。
(⇒カードローンを利用しやすい職業ってあるの?)
債務整理をしていても審査に通るかどうかは審査の厳しさにもよります。一般的に金利の低い銀行系カードローンは審査が厳しいと言われています。低い金利を維持するためにはなるべく返済見込みの低い利用者を排除しなければなりません。そのために審査のハードルを上げることはやむを得ないことでしょう。一方で消費者金融は金利が高い分薄利多売でなるべく多くの人に利用してもらおうというやり方です。債務整理をしていても現在平均以上の収入があるとか、公務員や大手企業に勤務しているなどであれば借入できる可能性はゼロではないと思います。ちなみにすでに完済されていますか?未だに支払い中であればやはり審査は厳しいかもしれません。
もしどうしてもお金が必要であれば銀行系のカードローンではなく、消費者金融なども考慮してみてください。金利は高いですが、審査は緩く、またその日のうちに借入できるというメリットがあります。また銀行系でもネット銀行などは審査が緩めと聞いたことがありますのでチェックしてみる価値はあると思います。最初の借入先がだめでもすぐに諦めないで頑張ってください。
銀行系カードローンの返済を続けるのが、きつくなってきたので債務整理をすることにしました。それでいろいろな方法が有るけど、裁判所を通すのが嫌で、任意整理を選択して、弁護士に頼んで債務整理に着手してもらいました。
弁護士は受任通知を銀行系カードローンを扱っている銀行に郵送します。それを受け取った銀行は、法律的に返済を要求できなくなり、銀行系カードローンの保証をしている保証会社に融資の代位弁済をさせます。この時債務は保証会社に移ったから、弁護士は保証会社と交渉することになります。
弁護士と保証会社の話し合いが終わるまで借金の返済はストップします。しかし、話し合いが終わって、今後返済していく債務の額が決まり、毎月の返済額もその額を銀行ではなく保証会社に支払っていきます。当然カードローンじゃないから、返済した分をまたキャッシングして引き出すということは出来ません。
そして任意整理をしたからブラック扱いで、当分どこの金融機関にも融資を頼んでも断られます。他の方法で債務整理をした場合も、債務の減額交渉は銀行系カードローンで融資をする銀行ではなく、保証会社と債務の減額について交渉をすることになります。そしてどの方法も法的拘束力が無いから、保証会社が拒否すれば債務整理の交渉は出来ません。
しかし、交渉が出来なくても債務は銀行から保証会社に移っていますから、もうカードローンは使えなくて、ただ保証会社に払っていくだけになります。当然カードローンみたいに返済した分をまたキャッシングということは出来ません。保証会社は融資をすることは出来ず、ただ回収していくだけです。
そして交渉すらしていないのにブラック扱いになって、当分どこの金融機関も融資を頼んでも断られます。銀行系カードローンで債務整理をすると、カードローンは使えなくなり、必ずブラックになります。ブラックになると今後が不便ですから、整理は出来るだけ避けた方がいいです。