都内の公立高校に通う高校3年生の男子生徒です。来年は大学受験です。志望は経済学部で、ゆくゆくは金融工学を学んでみたいと考えています。
ところで今の自分には関係の無いことなのですが、銀行系カードローンって昔のサラ金のことではないのですか?両親から聞いたことなんですけど、かつてサラ金地獄という言葉が流布するほどに、世の中に多重債務者が溢れて、その元凶となったのがカードローンでの借金だったと言うことなんです。
そのことから、カードローンってサラ金のことではないかと感じたんです。だから銀行系カードローンとサラ金が一緒に語られてもいいのではないかと思うのです。が、この考え方は間違っているのですか?
そうですねえ~、この質問に明確に応えるのは結構難しいと思いますね。確かにあなたが言うように、かつて“サラ金地獄”という言葉が流布するくらい、世の中に多くの多重債務者が溢れて社会問題化した時期があったのです。
そして、その元となったのが消費者金融のグレーゾーン金利を謳歌した、過熱した貸し付けにあったと言ってよいのです。が、その後の平成22年の貸金業法の改正と総量規制の導入によって、消費者金融は利息の上限を制限され、かつ収入の3分の1までしか融資できなくなったことで多重債務者の数は着実に減少するようになったのです。
また、多くの消費者金融も、かつてのサラ金のネガティブなイメージから、より健全で親しみやすい金融会社としての脱皮を図っているのです。以上のことから、今日の消費者金融は、かつてのネガティブなサラ金のイメージとはまったく異なるものであると言ってよいのです。
その一方で、今日の消費者金融はかつてのサラ金であったことは厳然とした事実と言えるのです。その意味では、“消費者金融=サラ金”との見解は否定できないのです。そして、銀行系カードローンは大手銀行がバックについて運営し資金面でも支えているとは言っても、その融資本体は消費者金融なのです。
それゆえ、銀行系カードローンとサラ金が一緒に語られてしまう点は否めません。が、銀行系カードローンには銀行がバックについていることから、かつてのサラ金よりも確実に信頼感と安心感は増しており、その証左として銀行系カードローンでは金利が実質年率で4%台~18%までといったように、銀行並みの低金利を実現しているのです。
他方で、銀行系以外のノンバンク系と言われる消費者金融は金利が高いかと言えば、そうではないのです。やはりノンバンク系の消費者金融の金利でも年4%台から18%までとなっているのです。
それゆえ、銀行系カードローンでもノンバンク系カードローンでも、金利はほぼ同じなのです。その一方で、小規模の専業消費者金融や街金融では、金利はもっと高めで、最低金利でも年9%、10%台といったところもあります。
その意味から言えば、小規模の専業消費者金融や街金融の方がサラ金のイメージに近い存在と言ってよいかもしれませんね。ただし、違法ではなく合法であり、貸金業法や総量規制をきちんと守った金融会社なので借りても大丈夫ですよ。
【参考ページはこちら】
銀行系カードローンと銀行カードローン、どっちが審査に通りやすい?
最近、銀行系カードローンとサラ金が一緒になっていることが多いことに気づいていますか?テレビのCMなどで、よく見かけます。サラ金はサラ金、銀行は銀行、別なものでしょう?と思っていませんか。もしかすると銀行系カードローンとサラ金が一緒になっているメリットに気がついていないのではありませんか。
お金を借りるとき、気になるのは、金利、すぐに貸してもくれるか、必要な額を貸してくれるか、など、気になることは色々あると思います。結論から言ってしまえば、銀行系カードローンが一番メリットがある、つまり有利なんです。サラ金から借りる、信販系のカード会社から借りる、銀行系カードローンで借りる、と言う借り方を比較してみましょう。
(⇒自分に合うカードローン会社を選ぶ方法を教えて!)
金利が低いのは、銀行系カードローンです。すぐに貸してくれるかどうか、という点はサラ金が有利です。が、お金が必要になる日がいつかを計画的に考えていれば、審査の日数が多少かかっても、金利が安い銀行系カードローンを利用したほうが賢いですよね。
また、いくら貸してくれるのかですが、サラ金だと50万円くらいまでが限度額になるのがふつうですが、銀行であれば、審査の内容によっては、一回目で500万円程度借りることができる場合があります。たとえば、その銀行に口座があって、その口座が給与振込口座になっていれば、それは立派な取引です。また、公共料金の支払いをする口座があればそれも取引をしていたことになります。
カードローンには担保がいりません。その代わりに必要なのは、お客様がどれだけ信用できる人か、という情報です。ここで、お気づきになりましたか。銀行系カードローンとサラ金が一緒になると、銀行にも、お客様にも、双方にメリットがあるのです。お客様にとっては、銀行系カードローンとサラ金が一緒になったことで、安い金利で、簡単な審査で、借りることができます。貸す側にとっては、取引があるお客様なら、信用材料が一つ増えるわけです。
これが、銀行系カードローンとサラ金が一緒になったことで生まれた、新しいメリットなんです。どうして銀行系カードローンと、一見全く違うサラ金が一緒になったのは、こういう理由からなのです。