35歳のサラリーマンです。30歳直前に結婚して色々と苦労しましたが、やっと給料も多少増えて生活も安定してきたので、妻と相談してマンションを買おうということになりました。もちろんいくら給料が上がっても即金で買えるわけではありませんので、頼りは住宅ローンでした。そこで住宅ローンについてちょっと調べてみるとカードローンを借りていると借りられないことも有ると言うことが分かり返済中のものの完済を待って申込むことにしました。
ところがいざマンションも探して住宅ローンを申込んでみたところ審査に落とされてしまったのです。収入的にも安定していて、それなりの年収も有り、健康にも特に問題が有るような所が無いのにまさかの結果でした。今は妻と二人で私たちには住宅は持てないのかと青ざめて話しています。それにしても断わられる理由がはっきりしなければ次を考えることもできません。そこで教えていただきたいのですが、私が審査に通らない理由は何なのでしょうか。
住宅ローンは最近連帯保証人も必要無くなり、大変借りやすくなったのですが、あなたのように何故か審査に落とされてしまうと言う人がいます。これには様々な理由が有り、信用情報に何らかの問題が有るようなことも珍しくは無いので、まずはあなたの場合もこのあたりを疑って、これまでカードローンの返済に問題が無かったかどうか、あるいは様々な支払いで滞納したようなことは無いかなどを思い出してみてください。
以下はこれらの問題が無かったという前提で話を進めます。あなたの質問からは確認できないのですがカードローンを完済した後どうしたのでしょうか。おそらくそのままなのではないかと思います。カードローンは解約しておかないと借入中と同じ評価になってしまうのです。金融機関の住宅ローンの審査では年収から申込者が月々いくらまで返済出来るのかをはじき出します。この金額が実際の返済金額を上回っていれば返済能力が有ると言うことです。
ところがカードローンを利用していると、返済できる金額を計算する場合、いつカードローンが利用されるのかわかりませんから、完済しているとはいっても、返済している場合と同じ扱いになり、住宅ローンの返済に回せる金額からこのカードローンの返済分が差引かれることになります。こうなってしまうと人によっては実際に返済していく金額が上回ってしまって返済能力が無いと言う評価になってしまいます。したがって万全を期すためにはカードローンは解約しなければならないのです。
ですから再度住宅ローンに挑戦するのであれば、しばらく間をおいて、今度はカードローンは解約してから、申込んでみてください。ただしこれ以外の問題の可能性も無いとは言えませんので、最終的にどうするかは奥様とよく話し合って決めましょう。住宅は老後を考えると持ち家を勧めますが、対策さえしっかり考えておけば賃貸もいつも新築の気に入ったところを利用する事が可能というような利点も有りますから、嘆く必要は有りません。
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自分に合ったカードローンを利用する方法を教えて!
住宅ローンの審査は、借り手の返済能力と信用の審査です。住宅ローンは、返済をすることで家賃などの住居費が要らなくなり、返済自体が生活費から支出されるため、金融機関にとっても回収リスクが低い商品で、各金融機関が力を注いでいるところです。
金融機関は貸付の金利によって収益を得るため、回収にリスクが少なければ積極的に融資をします。住宅ローンの審査がとおらない場合、返済能力に計算上の不安があることが考えられます。審査では、年収に返済負担率をかけて、年間に返済に充てることができる金額を計算します。カードローンや自動車ローンなど、他社の借り入れがある場合は、年間の返済可能額からそれらの返済を引いたものが住宅ローンの返済に充てられる金額とみなされます。
たとえば、4000万円の家のために頭金として300万円ためて、カードローンが100万円残っている場合、カードローンが100万円あるまま3700万円のローンは借りられないことがあります。その時は頭金からまずカードローン完済をして、頭金200万、ローン3800万円で審査をしてみましょう。3700万円で借りられないのに3800万円だともっと厳しそうですが、実際には住宅のローンは長期なので、返済負担率は他社のローンと別々にあるよりも低く抑えることができます。
また、これまでカードローンを利用して返済してきた実績はクレジットヒストリー(=通称、クレヒス。信用履歴とも言います)といって、借りたら約束通りに返すという信用を補完してくれるので、積み上げた信頼は無意味ではありません。
カードローンの利用自体が、住宅購入の際にローンの支障になることはありません。利用して返済してきた実績は信用になり、審査の時に課題になるのは返済負担率です。返済負担率を下げるためには、住宅購入の資金計画の中でカードローンを完済し、住宅のローンをその分多くするなど、金融機関の担当者にこれまでの借入の履歴も含めて正直に相談してみましょう。