たかしんのカードローンを検討しています。都市銀行や消費者金融業者が販売しているカードローンと比べて検討するには何に注目して判断すれば良いでしょうか。

信用金庫のカードローンは地域性を強く意識したものになのです

全国の信用金庫が提供しているカードローンには、限度額１０万円?５００万円、実質年率５．０％?１４．６％で販売されているものが見られます。スペック的に考えれば、都市銀行のカードローンよりは限度額が比較的控え目であり、消費者金融よりは利率が低くなっているようです。それぞれのたかしんが提供しているカードローン毎に少しずつ違いが見られるのですが、これは地域性の反映ということだと思われます。

信用金庫は都市銀行とは異なり、地域に密着した金融サービスを提供することが中心になっています。地域毎に特徴的な産業が見られるわけであり、この特徴によって必要とされる金融サービスにも差が生じるのですから、都市銀行などの画一的な対応ではフォローしきれない部分を丁寧に扱う姿勢が信用金庫の持ち味であることになります。

また信用金庫のカードローンは貸金業法の総量規制の範囲外だということも押さえておく必要があるかも知れません。信用金庫のカードローンの利用を考える時、地域産業に従事する利用者たちが都市生活に焦点を当てた画一的な審査ではカバーできないことが多いでしょう。このようなことから、共通した保証会社に業務委託している信用金庫であっても、カードローンのスペックに独特のニュアンスが出てくることになるのです。

利用条件を見ると、「住居または勤務先が当金庫の営業区域内にあり、勤務先の在籍確認ができる方」と明記されており、カードローンに強く地域性を持たせていることが感じられます。また、「専業主婦」の場合でも配偶者の条件によって申込みができるというのは銀行系カードローンのメリットであって、消費者金融では提供できないサービスでしょう。

信用金庫が提供しているカードローンとしての保証会社は、消費者金融業者ではありません。信用金庫の保証業務に特化した会社になっています。ここはクレジット、ローンに関する信用情報を扱うシー・アイ・シーと保証業務や貸金業による信用情報を扱う日本信用情報機構との２つの個人信用情報機関に加盟して個人情報を参照しています。銀行系の個人情報を扱っていないことが特徴的です。

このことから判断できることとしては、信用金庫の審査は、消費者金融業者による審査に比べることができるということになります。いずれの信用情報機関も記録の保存期間は５年程度を目安にしていますので、それ以前の記録については参照しないということになります。銀行の審査が過去１０年の状況を判断するのに対して多少の緩さを見ることができるかも知れません。

この条件はしかし、単純に信用金庫カードローンの審査が利用者に優しいということを意味するのではないことを理解するべきです。信用金庫に固有のノウハウがあるように消費者金融業者にもそれぞれに独自のノウハウがあります。そして消費者金融業者が蓄積したノウハウを信用金庫は持っていないということです。そして保証を共通した機関が行なうということから信用金庫の地域性を損なっている可能性もあるかも知れません。

以上のことを踏まえると、消費者金融などのカードローンの利用歴がなく（少なくとも参照できる範囲で）地域に密着した就業形態をとっている生活者に対してカードローン・キャッシングの利便を提供しているのが信用金庫のカードローンだということになりそうです。そしてこのような利用者に対しては非常に使いやすいカードローンであり、審査も通りやすいということができそうです。