> > > 年金担保型カードローンは違法というのは本当ですか

もうすぐ定年退職をします。年金はこれからの人たちのことを考えるともらえる方だとは思っていますが、正直、年金だけの生活に自信がありません。こないだ年金を担保にしてカードローンが利用できるという広告をチラリと見かけたのですが、年金を担保にするのは違法だという話も聞きます。年金担保型カードローンは違法というのは本当ですか?

一部の公的な融資以外での年金担保型カードローンは違法!

自分で得た実感のない年金での生活は不安ですよね。急な出費やまとまったお金が必要なときに対応できるのかも心配のタネです。そんなときにお金が用意できるカードローンがあったらいいな、と思い契約したくなるのも当然かもしれません。

さて、年金担保型カードローンですが、これが違法だというのは本当です。年金を担保にしてお金を借りられるのは、独立行政法人福祉医療機構が扱っている年金担保貸付と日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資の2つになります。これらは公的制度になるので違法ではありません。これ以外に消費者金融が提供しているカードローンで年金を担保することは違法になっているので、広告やネットで見かけても利用してはいけません。違法行為を行っているということは、十中八九、悪徳業者であると考えてください。

しかしながら、年金受給者が絶対にカードローンを利用できないというわけではありません。月の働いての収入は確かにありませんが、年金を安定した収入とみなして貸付を行っているカードローン業者もあります。これは年金を担保にしているわけではないので、利用可能です。ただし、年金を安定した収入とみなすカードローンはごく一部ですし、年齢の上限があり、引っかかってしまうと利用することはできません。

年金だけで生活することはきついこともありますが、定年退職をした歳で新たな借金を背負うのもまたきついことです。カードローンで年齢の上限が設定されているのは、高齢の方は死亡リスクがあり、返済ができなくなる可能性があると考えられるからです。そんな残りの人生を借金で終わらせてしまうことは寂しいことです。よく考えて利用するようにしてください。

【参考ページはこちら】
自分に合ったカードローンの探し方を教えて!

年金担保型カードローンには何がありますか?

年金担保型カードローンにを取り扱っているところは現在2か所で、ひとつは独立行政法人福祉医療機構で、もうひとつは日本政策金融公庫です。これは年金を担保にしてお金を貸してくれるという制度で、特に厳しい審査があるわけではなく、年金受給がそのまま担保になります。生活保護を受けている場合や生活保護からはなれて5年以内である場合には利用は難しくなります。また利用目的によっても審査に通らないことがあります。

利用できる人は、厚生年金や国民年金、船員保険などを年金支払いを受けている人です。目的としては、医療や介護、冠婚葬祭、債務の整理、生活費などが認められています。融資金額は、10万円から250万円までの範囲で1万円単位になります。金利も1.6%と低く設定されています。保証人に関しては信用保証という制度を利用すれば、保証人不要での利用が可能になります。

この年金担保型カードローンはその名前の通り、年金が担保になっていますので、返済は支給される年金額から引かれることになります。これまでは、年金額の全額を返済に当てることも可能でしたが、最近の改正で、それでは年金生活者の生活が維持できないということになり、返済月などに配慮がなされるようになっています。特に、返済月は偶数月にして奇数月には徴収しないことや、返済額の上限は1回の支給額の半分までなどとなっています。この結果、年金の半分は年金受給者の手元に残ることになります。

ですが、この残りの金額で実際に生活できるのかということなどをしっかりと見極めたうえで借りることが大切です。やみくもに借りて返済に困るようなことになりますと、そういった年金受給者につけこんだ闇金などに手を出してしまうことにもなりかねませんので、十分に気をつけることが大切です。また年金受給者でも、安定した収入がある場合には銀行や消費者金融などでも貸してくれるところがありますので、調べてみるのもよいでしょう。
(⇒定年退職して無職、年金でカードローンは利用できる?

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